7/12/2014
ダンス演劇『変身』静岡芸術劇場にて。
演出 小野寺修二、音楽 阿部海太郎。
http://www.spac.or.jp/henshin.html
渋谷発着の専用往復バスを利用、片道2時間半ほどかけて東静岡へ。
開演まで時間があったので、昼食を探しがてらお散歩をした。
車道歩道ともにやたらと広いが、歩いている人はとても少ない。
人もいなければ路面店もない。少し先に見えた大型ショッピングセンターへ向かう。
歩いてみると、少し先に見えたのは道が広く建物が少ないためで、意外と距離があったことがわかる。
ところが建物内に入ると景色も雰囲気も一変、人、人、人。子連れ客を中心に、すごい賑わいをみせている。
なんだかなあ、と疑問視してしまうのは私だけなのか。。
空気の薄さに耐えられずに早々退散。
相変わらず人もまばらな広い道を、澄んだ空気の中富士山を横目に歩く。知らない土地をひとり歩くことで、心があらわれ、素直な言葉がでるなあと実感。旅に出ようかしら、なんて。
舞台の方は。
カフカの原作では物理的にあまり大きな動きはない印象だったが、必然性をしっかり保ちつつ多くの人が沢山動いていて、動きも楽しめるうまくまとまった舞台だったと思う。
言葉のセンスもよいため、ほどよく笑えるし、耳にもおもしろい。
主人公を虫の姿にしないことで抽象化し、よりテーマにせまっているともいえるか。その中でも要所要所虫らしさの演出はあり、物足りないことはない。
変身は最近、平田オリザのアンドロイド演劇も観た。(http://www.kaat.jp/d/henshin)
そちらで印象に残った言葉。『今日テレビで、最新型ロボットが歩行可能になった、これでまた人類に一歩近づいた、って言ってたけど、じゃあ車椅子の人は人類じゃないの?』
もちろんテレビの人はそういう意味で言ったのではないわけだが、人類たる自分たる所以は何なのだうと改めて考えさせる、変身のテーマの一つを象徴する台詞だったように感じた。
今回は、舞台ももちろん観てよかったが、時間をかけて違う土地へ出向いて観劇するということも、体験の一部になりうるということを実感した。
単純に、長距離を移動したり、日常と離れた土地へ行くことは、案外大切なことであるということも再認識した一日だった。

