11/12/2014
Baobabによる、D-inclineプロジェクト vol.3 『○○階から望む~集合住宅編~』。アゴラ劇場にて。ダンス。
http://www.komaba-agora.com/play/1103
舞台上では3~4人が踊っており、生活の中の日常的なことを表しているであろう抽象的な動きをそれぞれがしている。
題名からも連想できるように、きっとそれぞれの部屋での出来事や暮らしなのだろう。
互いに触れようと思えば触れることのできる至近距離にまではなる。が、決して触れ合うことはないし、視線も交わることがない。
このことが集合住宅での、もっと言えば現代の都会の人々の、近くて遠い希薄な関係性を象徴しているようでおもしろい。
中盤からは、お互いの存在がほんの少し影響を及ぼすようになるが、あくまでドラマチックな絡み合いはない。
リアルな平凡さを、動きと少ない装置の工夫によって、飽きさせないおもしろいものにしっかりとみせている。
ドアが閉まる音や金具の音などを契機に、音楽がなったりやんだりするのもうまい。途中では、実際のドライヤーを使っている音で踊っている部分もあった。
役者は同じような動きをしているにも関わらず、音楽の中で動くとダンスに、無音の中動くと日常の延長の動き、もしくは演技のように、見え方の変化も感じることができて新鮮だった。